山頂で会いましょう

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安達太良山(福島県)


安達太良山と言えば高村光太郎の「智恵子抄」(注)が有名です。
奥久慈男体山に登り終えて、そのまま東京には帰らずに福島県郡山に前泊、翌朝JR東北線で二本松に向かい。そこから岳温泉行きのバスに乗りました。岳温泉は有名な温泉地ですが、安達太良山の登山口はその先の奥岳まで行かなければなりません。バスがないため旅館でタクシーを捕まえようかと思いましたが、なかなか見つからず、仕方なし車道を歩くことにしました。延々と続くアスファルトの道は歩いていても楽しくないし、結構疲れます。
何とか奥岳に到着。ここからが本格的登山です。ここまでの車道歩きで精神的に疲れていますが、何とか気力で登ります。
最初の上りで、「お先に!」と言って先を行く登山者に追い抜かれました。軽快で余裕のある歩きです。その人を見て羨ましいと思いました。自分もあれだけ健脚だったらなあと。
少し登って比較的緩やかな登りを進むと、道に雪が付き始めました。ゴールデンウィーク中でしたが東北の山は遅くまで雪が残る。昨日登った奥久慈男体山とは様子が違います。雪山の装備はまったく無しのため、(雪が)深くなったらどうしようかと思いました。
しばらく進むと小屋が見えてきました。「くろがね小屋」だそうです。その先は何と「火山性ガス噴出」のため通行止め。「まいったなあ。せっかくここまで来たのに」と残念に思っていたら左に登る道がありました。そこを進むと大勢の人が休んでいます。雪のトラバースを越えて「牛の背」に到着。頂きにこぶのある安達太良山山頂が見えてきました。火山性ガスとか山頂付近の様子など、この山が火山である証拠です。
岩峰に登って山頂到着。この付近に雪はありません。
帰りは「あだたらエクスプレス」のゴンドラで下りようと、その乗り場まで下ります。すると雪が付いてきました。慣れない雪道の下りは歩きにくい。最初は軽快でしたが、途中から速度が鈍くなる。その横を雪山に慣れた地元の人がどんどん追い抜いていく。やはり東京育ちと雪国育ちでは差は歴然としています。本当に東京は雪が少ないですから。
靴を泥だらけにしてようやくゴンドラ乗り場へ。水道で靴の汚れを落としてからゴンドラに乗り込み、奥岳まで下ります。
降りたところに調度大型バスが停車中。運転手さんに聞くと、何と郡山駅行きとは。幸運にもそれに乗って直に郡山へ。駅で土産を買ってから新幹線で東京に戻りました。
(注) 詩人高村光太郎の妻智恵子は二本松の生まれ。

写真1 山頂への道   
写真2 山頂付近の様子
写真3 安達太良山山頂

    
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