山頂で会いましょう

トップへ戻る 登山の記録へ戻る

富士山(吉田口頂上) (山梨県)


初めての富士山、初めての山荘泊

 ご存知、日本で一番高い山です。登山を始めた当時は、富士山さえ登れば山は終わりだと思っていました。 それはあまりにも山を知らずに終わること。それはさておき。
とりあえず準備です。まずルート選びですが、一番人が多い吉田口ルート(山梨県側)から登ります。また東京からの日帰りは無理なので、宿泊場所を五合目の山荘に。1泊2日です。時期は夏休み前の7月上旬。
このときが初めての山荘泊で、予約は直前でも十分とは知らず、何と半年前に予約しました。
まず1日目、富士急行線に乗り河口湖駅からバスで五合目に。さすがに五合目は人がいっぱい、にぎやかです。
時間があるので登山道を進み、六合目まで偵察。知っている人は多いと思いますが富士山吉田口ルートは五合目と六合目はほとんど標高差がありません。途中に「登山補導所」があり、パンフレット(ルート案内)を配っていました。 このときは「登山補導所」の存在が恐ろしい関所のように思ったものです。そこから山荘に引き返しました。
山荘直下のバス停で最後のバスを見送ると、今までのにぎやかさが嘘のようです。時期が時期だけに宿泊客は少なし。たたみ部屋の個室でした。食堂でラーメン(他にメニューなし)を食べて、早々と床に。寝ていると何の音か?雨の音のよう。朝になってまだ止んでいなければ あきらめて帰るかと思いつつ、眠りにくい布団で寝ました。ほどんど眠れず(初めてなんで)。
2日目、朝3時ごろ起床。あたりはまだ暗いです。「ご来光見たいなら、ここら出られます」と山荘の人から案内された裏口を出て。 雨は降っていませんでした。昨夜の音は雨ではなかったらしい。六合目に向かう道で東の空が赤々と、ご来光を拝みます。晴天です。
六合目から本格的な登り、空が澄み渡り、頂上までのルートが下から眺められます。富士山独特途中草木がないため視界が利き、たくさんの山小屋が眺められました。 7月上旬のため登山道にはありませんが谷筋に雪が。途中出あったガイド一人に登山者二人のグループの後から登ります。ガイドの話が耳に。
「ガイドした最年少は5歳」とか。グループは途中で休憩。青山は先へ。途中の小屋のベンチで給水タイム。小屋から出てきた従業員が声をかける。「今日は天気が良くてよかったですね」まだシーズン前なので、小屋も閉まっているところ多し。お客さんも少なめ。
七合目、八合目を過ぎ、ついに標高3000メートル越え。そこで記念写真を取っている女性二人を追い越してさらに登ります。山頂はまだまだ先。
やはり高低差1000メートル以上になるときついです。だんだんバテてきました。ペースが落ちます。標高が高いと、特に3500メートルを超えると息が上がります。 ゆっくりと登り続け、鳥居をくぐってようやく吉田口頂上へ。
山頂の店はまだ開いていないところが多い。風が強い。地上とは比べものにならないほど寒い。火口を覗き込みましたが、もやにさえぎられて見えず。仕方なくこのときは、剣が峰とお鉢めぐりは断念しました。タイムは五合目から山頂まで6時間超。まずは初めてなので、少しオーバー。
下山はブルドーザー道。砂や小石が多く歩きやすそうで歩きにくい。下山といいつつこの何度も繰り返すジグザグの道は疲れます。途中(間違えやすいので有名な?)須走り口への分岐を過ぎ、下山道唯一のトイレを通過、さらに落石防止のシールドを抜け、ようやく六合目まで戻ってきました。
ここからは楽。といいつつも疲労困憊のためちょっとした上り坂も難儀しました。この五合目と六合目の道は沢山の人が歩いており、馬も歩いています。外国人観光客も沢山。そしてついに五合目へ到着。土産を買ってからバスに乗りました。

おまけ:現在は入山料1000円取られますが、この時はまだありませんでした。

メール