山頂で会いましょう

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富士山(静岡県、山梨県)富士宮→御殿場


5回目富士山登頂です。コースは静岡県富士宮口からの登りです。富士宮ルートは前に1回登っていますが、当時はまだ入山料を収める必要がなかったため、例の「富士保全協力者証」バッジをもらっていません。バッジをもらうためだけの登山と御殿場口へ下ったことがなかったため、下山は御殿場ルートの有名な「大砂走り」を下る予定で計画しました。一泊二日。今年初めての山小屋泊まり。台風が過ぎた8月10日、山の日の前日の金曜日です。夏休みの真っ最中。特に翌8月11日は山の日。しかも日本一の山、世界遺産でもある富士山です。登山者も格別に多いと思われます。
8月10日 東京から新幹線で新富士まで乗り、そこから登山バスで富士宮口五合目へ向かいます。途中渋滞に遭い、バス停に着いたのは約20分遅れ。交通規制の敷かれている富士スカイラインは霧です。本日の予報は曇り時々晴れですが。
12:30登山口バス停着。1000円払ってバッジをもらい登山開始。夏山シーズンとあって大勢の登山者に交じって登ります。
12:40登山開始。間もなく六合目に到着。そこから急登が始まります。年齢の精か一気に登れず、途中休み休み進み、新七合目の「御来光山荘」を目指します。
14:00予約しておいた新七合目「御来光山荘」にようやく到着。今夜はここで一泊です。到着が早かったためかまだ宿泊客はいない様子。早々と着いた青山は、一階奥の寝床に案内されました。(山小屋では到着順にいい場所を割り当てられたり、早く夕食にありつけたり、早く着くと若干いいことがあります) 敷布団と掛け布団。枕は二つりますが、とりあえずこのスペース一つ使える感じです。隣との境に仕切りがあってほとんど個室のように使えます。
夕食は5時ごろということで、枕元にリックを降し、とりあえずここで一寝入りしました。眠っている間に外は雨が降ってきた様子。それも土砂降り。雨は相当強く、小屋の屋根を叩いています。しばらくして起き出して、外の様子を見ると、登山者はみな雨具。中には雨具を忘れて頭からびしょ濡れの人もいました。天気予報では雨にはなっていませんが、夏山ではこんなことは当り前。ただし、すぐに止むのです。富士山は初めて登る人、一回限りの人も多く、登山用の本格雨具を装備せず、街中で使うレインコートもいました。
夕食はカレーです。他の宿泊客で特に目立つのが、父親と小学生くらいの息子の二人連れ。母親と娘は見当たりません。人生一度は日本一の山に登らせたい。親の気持ちでしょうか?食べたらすぐに寝床にこもりました。
夜、廊下を挟んで向かい側の若者4人組が騒がしい。ご来光登山をする様子で、真夜中(夜11時過ぎ)に起きて出ていきましたが、山小屋は初心者の感じ。小屋では夕食後すぐに寝ること。寝たらおしゃべりは厳禁。床を畳み出発するときは、寝ている人に配慮してできるだけ音を立てずに。普段こんな早く寝ることがないからでしょう。どうもその辺が分かっていない様子でした。
ついでに書くと、富士山の小屋と富士山以外の小屋との違い。他の山では小屋は大抵水場の近くに建てられています。しかし富士山には水はありません。従って洗顔、歯磨きなど水は使えません。富士山の小屋では、スタッフは何日も風呂にも入れない生活を送ります。青山だったら耐えられませんね。本当にご苦労なことです。しかし水はないといっても雨水を利用するなど工夫の余地はあるかも。
8月11日 山の日
4:30新七合目から出発 富士山は登り一辺倒の山。ゆっくり登りますが、酸素も薄い精かすぐに疲れる。途中の山小屋で休み休み登る。若い人に抜かされることも多くなりました。つい5年ほど昔は、逆に若い人を抜かしていましたが。
7:50富士浅間神社奥社到着。山頂はにぎわっています。登山指導員の人もいます。その人に御殿場口の降り口を尋ねる。お鉢を右へ曲がって、御殿場口降下点を確認します。
8:00御殿場口へ下山開始。この御殿場口は一番きつい。なぜきついかと言うと、五合目の標高が1440メートルしかない。山頂までの高低差は2300メートル。因みに富士宮ルートは1400メートル。倍近くもある。しかも山小屋が少ない。傾斜はありませんが、長い砂の登り。こりゃ体力消耗しますわ。そんなきついルートを意外にたくさんの人が登ってきます。体力有りますね。青山はまだこの御殿場ルートは未経験です。他3つのルート(吉田ルート、富士宮ルート、須走りルート)は登っています。残りは御殿場だけ。今年は下山ルートだけ確認して、来年以降挑戦する予定ですが、大丈夫か?
しかしこんな長いルートですが、下山のコースタイムは3時間。嘘でしょう!話を聞くと砂の斜面、有名な「大砂走り」を走って駆け下りればいいとか。そんな若者なら走れるかもしれませんが、年配者は転んで骨を折りますよ。山頂にいた登山指導員の人に聞いたところ。走らなければ、5〜6時間とのことでした。
登山ルートと下山ルートが併用されているところは、富士宮コースの登りと同じように岩の急斜面。あっと言う間に八合目まで下りました。えっ、もう八合目?これじゃ富士宮コースより早い?下を見るとまだまだ先があります。第一宝永山がまだずっと下に見える。それと山小屋が意外に多い。おかしいと思いました。が、小屋はコースの上部だけ。大砂走りの長い区間は小屋はなしだと分かりました。これからが大変。
途中団体さんを追い越し、登山道と別れて、とうとう下山専用の大砂走りに出ました。そこで年配の方に「タオルは砂だらけになるから、リックにしまった方がよい」と言われましたが、走る気なし。ゆっくり下りるつもりです。下山者がめっきり減りました。砂が深くシューズが潜り込む。バランスを崩して倒れそう。他の早い下山者に抜かされる。もし二十代ならジャンプして駆け下るところですが。
宝永山の横を通過。大平原のような広いところを下ります。左を見ると同じような砂の道が登山道。大勢の人、家族連れや何と子供までもが登っている。ここから次の山小屋までが遠いぞ。
途中登山道と下山道が交差するところで、おじんさが呼び止め、まだ「バス停まで50分。ただし走れば」と聞かされて、13時代のバスに間に合わせるため、そこから速足で下る。途中に茶屋あり。そこで雨。そこからバス停まで10分とありました。走って50分どころか、歩いて40分でバス停着。
11:50御殿場口バス停着。結局下山は長距離にもかかわらず4時間掛かりませんでした。バス停もまだ砂地。調度来た12時代のバスで御殿場駅へ。
顛末、シューズの中は砂だらけでした。靴下も真っ黒。さに大砂走りで左足の親指の爪を痛めたようです。(昨年の二の前か?)

写真1 富士宮口五合目
写真2 富士宮登山口  
写真3 六合目から頂上 
写真4 御来光山荘    
写真5 七合目からの登り
写真6 ご来光       
写真7 伊豆半島方向   
写真8 浅間神社奥社  
写真9 富士宮口登山道 
写真10富士山火口   
写真11御殿場口へ下山
写真12御殿場口     
写真13宝永山と登山道 
写真14大砂走り1    
写真15大砂走り2    
写真16大砂走り3    
写真17大砂走り4    
写真18御殿場口登山口
写真19御殿場口バス停
写真20御殿場口案内板
    
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