山頂で会いましょう

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五竜岳・唐松岳(長野県・富山県)


五竜岳は後立山連峰にある百名山です。難易度は★三つ。ルートが長いので二泊三日で計画しました。
JR大糸線白馬駅からロープウェイ・ゴンドラ乗り場まで歩きました。途中山の方に長野オリンピック、スキーのジャンプ台が見えました。ゴンドラとリフトを乗り継いで「八方池山荘」到着。ここは長野オリンピック、スキー滑走の起点でした。
夕食までに付近を散策、西南方向に五竜岳が望めます。明日はそこを登ります。この「八方池山荘」には小さいながらもお風呂があります。山荘は混んでいました。夕食時、団体さんに明日の朝と昼の弁当を配っていました。朝を食べずに出発するものかと。
翌日、青山は滅多に朝食を食べませんが、もう一泊することでもあり、この日は朝を食べました。太陽がまぶしい。早々にサングラスをかけました。そして出発。八方尾根のなだらかな道を登ります。程なくして八方池に到着。その先に白馬連峰が鮮やかにそびえていました。素晴らしい眺めです。まるでスイス?に来たようです。その先の道には雪がまだ残っていました。残雪が登山道を隠しています。道を進むとところどころにケルン(石の標識)が立てられていました。尾根を越えて唐松山荘到着。目の前に唐松岳が見えます。
ここから南の稜線を辿ると五竜岳です。この後立山連峰の稜線は日本アルプスの中でも難易度が高い。八峰のキレット、不帰のキレットなどがあります。唐松山荘から五竜山荘までも牛首(うしくび)ということろで、クサリ場が連続します。ここでストック、ステッキを持っていたらリックにしまいましょう。クサリは素手で掴みます。特に足下に注意しながら慎重に、かつ怖がらずに、ゆっくりと。
後ろから岩に慣れた登山者が来たら、岩場の窪みに退避して遠慮なく抜かしてもらいましょう。抜かされた登山者には父親と子供の親子連れもいました。ここで腕時計(高度計、コンパス兼用)のガラス板を岩でこすってしまい、傷だらけになってしまいました。しかしまだ使えます。
やがて道は穏やかに、そして五竜山荘到着。二日目の泊まりはここです。調度お昼時でした。今日は非常に混むと予想されますが、早々と到着したため、夕食は早めの時間。寝床は壁際で確保できました。
まだ時間があるため、当然五竜岳山頂をピストンしました。山頂へのトラバース道を進み、その後岩に手を掛け足を掛けてよじ登る。岩場に蛇がとぐろを巻いていました。山で蛇を見かけるのは当り前ですが、手を掛けた岩の奥に蛇がいると慌てます。後から来る登山者に「ここに蛇がいますよ」と声を掛けてから、さらに進みます。
山頂到着。青山の感想。岩場が苦手な青山としては、五竜岳は穂高よりも難易度は高い感じです。
写真撮影後下山。下山中たくさんの登山者とすれ違いました。登り優先。
五竜山荘帰還。思った通り今日は大混雑。小屋の前に張られたテントも多数です。
翌日は遠見尾根を下る予定です。朝7時台の電車に間に合わせるためには、相当早く出発しなければなりません。電話でロープウェイの運行開始時間も確認しました。夕食は5回に分けて(大人数の場合食堂は交代制となる)。カレーライスでした。山小屋が混雑の際は、できるだけ屋外で過ごした方が気持ちいいですよ。夜は壁の寄りかかりながら就寝。一人分の幅は50センチというところでしょうか?まだ詰められますね。
翌日は真っ暗な中起床。早々と身支度を整えて出発。暗がりの中、ヘッドランプを装着。近くの白岳に上ると、山頂ではご来光を待つ大勢の人が集まっていました。東の空が赤くなっていました。
日の出前の山は言葉では表せないほど素晴らしい。そんな中、青山一人が日の出を見ずに山を下っていきました。これが登山の醍醐味です。忘れられない光景でした。
下山道は八方尾根よりも遥かに急坂です。急で長いクサリ場を軽快に下りていきます。早朝のため誰も歩いていません。登ってくる人もありません。疾風のごとく下れるのもそのためです。途中雪原を越えました。
やがて道も穏やかに、アルプス平に近づいたところで、登ってきた登山者とすれ違う。そしてようやくアルプス平に到着。ここからロープウェイに乗り込みました。さらにJR大糸線神城駅まで徒歩。どうやら電車に間に合いました。

2014年4月。今回は完全な雪山です。一泊で唐松岳往復。白馬スキー場はシーズン真っ盛り。ゴンドラとリフトを乗り継いで八方池山荘到着。その山荘の脇がスキー滑走の起点になっており、次々に人が滑っていきました。山荘は透いていて一部屋個室として使いました。
まずは山荘から上の様子を偵察。雪が飛ばされた階段状の道を登って八方池に到着。今日はここまでで引き返しました。山荘のお風呂に浸かってから夕食。
翌日は朝を食べずに出発。12本歯アイゼン装着。天候良好。朝日は眩しいくらいです。今日は間違いなく紫外線に焼かれるでしょう。ダブルストックで雪の斜面を登ります。雪のついたナイフリッジ(幅の狭い稜線)を越えて唐松山荘到着。唐松岳が正面に見えます。雪の急斜面を登って唐松岳山頂到着。
山頂には誰もいません。西側に剣岳が見えます。その左に五竜岳が。素晴らしい眺めです。圧巻です。山頂の標識にストックを掛けて写真撮影。
下山は八方池山荘へ戻りました。雪の斜面で登ってくる多数の登山者とすれ違う。ダブルストックとアイゼンで、安定して下れました。
今日は本当に天候に恵まれています。そしてゴンドラ乗り場に到着。
そこで同じ八方池山荘に泊まり、青山よりも先に出発した登山者のおじさんと再会しました。少し休んでから、ロープウェイで降りました。
家に帰って案の定、顔は紫外線に焼けて真っ赤に。

山の風景は素晴らしいものです。それは写真やテレビ映像では分かりません。実際にそこまで足を運ばないと。これが生の現実と映像との違いです。

写真1 リフトと下界    
写真2 八方池山荘    
写真3 山荘から五竜岳 
写真4 山荘近くのケルン
写真5 残雪の登山道  
写真6 白馬連峰     
写真7 八方尾根     
写真8 尾根上のケルン 
写真9 八方池       
写真10唐松岳への道  
写真11唐松岳       
写真12剣岳遠望     
写真13牛久方向と五竜岳
写真14五竜岳への道  
写真15五竜岳への登り 
写真16五竜岳山頂    
写真17五竜山荘付近  
写真18谷筋の残雪    
写真19五竜岳を振り返る
写真20雪の後立山連峰 
写真21八方尾根スキー場
写真22雪の白馬連峰  
写真23八方尾根を行く  
写真24唐松岳への雪道 
写真25唐松岳(雪)    
写真26唐松岳山頂    
写真27雪の五竜岳    
写真28白馬へのルート 

    
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