山頂で会いましょう

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早池峰山(岩手県)


週末に東北地方の百名山に出掛けようと計画していましたが、天気予報はどこも雨。しかしたった一つ雨ではない山がありました。刻々と変わる天気予報を注視しながら、突然計画を変更する。この素早さが仕事を持つ(好きな時に休めない)現役サラリーマンが百名山を目指す際の技の一つです。
早池峰山(はやちねさん)。岩手県北上山地にある百名山です。例の東日本大震災後に初めて出掛けた東北の山です。
一泊二日です。まず東京から仙台へ。仙台の青葉城に立ち寄ると、地震で石垣が崩れ、通行止めになっていました。その後新幹線の新花巻駅で下車。宮沢賢治の記念館などを巡り、戻って北上のホテルで泊。翌日花巻まで電車に乗り、そこからバスに乗り換えました。ここから登山口までは距離があり、長くバスに揺られて終点「小田越」で下車。登山口では、登山者に「携帯トイレ」を(タダで)配っていました。自然環境を破壊されたくないという思いからでしょう。
鳥居を潜って登山道に入ります。最初は林の中の道、次第に急登。岩のガレ場の道。垂直の梯子を上り岩の上に出る。尾根に出ると、反対側の薬師岳が望まれます。薬師岳の向こうは「遠野」です。程なく山頂到着。山頂には(キリスト教を思わせる)十字型に刻まれた縦板が立てられていました。山頂には避難小屋があり、大勢の登山者が休んでいました。
さて下山です。山頂にいた団体登山者と同時に出発。道はガレ場の道です。小石を落とさないように慎重に下ります。すると歩みはゆっくりとなります。後ろから来る中高年のおじさんおばんさの早く下りたいという心理を無視してマイペースで下ります。登山はスピードではありません。いかに安全に小石を落とさずに下れるかの手本を示しているのです。
団体さんは途中で何度も休憩します。青山は一時も休みません。途中から清流に沿って進みます。道が平坦になり、沢を渡るところで例の団体さんが立ち往生していました。どうやら沢の渡り方が分からない様子。ベテランの人が来るのを待っている感じ。沢は7、8メートルほどで途中の岩の上を飛び越えなければなりません。ロープが一本渡してあります。青山はそのロープを片手に持ち、あっと言う間に渡って見せました。少しも滑りません。こういう岩の飛び越えは、ゆっくり渡ると返って足下が滑るのです。一気に渡った方が無難。先を行くと沢に落ちたのかずぶ濡れの人がいました。
そして河原坊バス停に到着。バス停では、携帯トイレを配っていた係りの人が、アンケートを取っていました。それに答えてからバスを待つ。
バスは盛岡駅行き。盛岡で土産を買い、新幹線で東京へ。

写真1 薬師岳を望む  
写真2 山頂から東側  
写真3 早池峰山山頂 
写真4 山頂の様子   
写真5 山頂の避難小屋
写真6 河原坊へ下山 

ムービー1 早池峰山の清流

    
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