山頂で会いましょう

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平ヶ岳(新潟県・群馬県)


富士山と同じ、技術的には初級。しかし健脚向けの山として紹介されています。ただ青山の感想では、技術的にも初級とは言えない感じがします。途中に山小屋とかありませんし。ひたすら長い登りです。
一泊二日で計画しました。初日は途中の小屋まで。翌日山頂をピストンしてそのまま帰宅。ハードですが何とか。
上越新幹線浦佐駅へ、そこから奥只見ダム行きのバスに乗り込みました。バスはは奥只見シルバーラインというトンネルを通ります。この辺りは雪が多いためトンネルにしたのです。(除雪の必要なし) 奥只見ダム到着。この奥只見湖は人造湖とは思えないほど巨大です。ダムから船に乗りました。
尾瀬口で下船。湖が広いため時間を要しました。(約40分) さらにバスに乗ります。鷹ノ巣で下車。目の前に「清四郎小屋」。本日の宿です。宿泊客は多い。しかし青山は一人なので個室でした。ここには露天風呂もあります。入りましたが温目です。小屋に着いてから知ったのですが、平ケ岳では中ノ岐林道登山口まで車で行けて、そこから登山を開始すれば時間を短縮できるとのこと。青山は予約していませんでした。従って他の大勢の人とは別に、この小屋からすべて徒歩で登ります。大変だけど最初からそのつもりでしたから何てことはない。
翌朝車で向かう組は既に出発しています。青山もそのすぐ後小屋を出ました。外はまだ真っ暗です。
平ケ岳入口まで車道を徒歩。登山道に入りました。最初緩やかな道も次第に急坂になる。下台倉山までも大変。しかしまだ序の口です。台倉山まで行くと疲れてきました。引き返したい気分です。でも気を持ち直して出発。ここからは眺めのよい尾根道です。水場のある台倉清水と白沢清水を通過。最後池ノ岳への急登で例のごとくバテ気味になりました。ゆっくり登って姫ノ池に到着。ここまでくれば後は楽です。大勢の登山者に混じって山頂まで歩く。ここは近くの巻機山、苗場山と山の成り立ちが同じのため頂上は驚くほど平坦です。一帯は広々とした草原です。
平ケ岳山頂到着。下山は途中から道を折れて「玉子石」(玉子のように丸い石が岩の上にのっている)を見に行きました。ところが途中の下り階段で人が倒れている。傍らに介護している人がいるものの、足の痛みに顔を歪めている様子から骨折だと分かりました。
「大丈夫ですか?」声をかけると、介護している人が救助を要請。ヘリコプターを呼んで欲しいとのこと。この介護の人は旅行社のガイドらしい。脚を骨折したら自力では歩けない。人を背負って山道を下るのは不可能。ヘリは当然の処置。介護の人がしきりに携帯で小屋にテレしているが、そもそもこの場所は電波が通じない。もう少し山の端に行かないと駄目だと教えました。調度そのとき青山は無線機を携帯していたのですが、携帯がまったく駄目ということは無線の交信も入らない。とりあえず青山はこれから下山する。途中で携帯が通じたらその場所からヘリを呼ぶ。小屋の電話番号と、旅行社の名前を確認して下山。途中池ノ岳から急坂を下るときに無線機に交信が入りました。ということはこの辺りで携帯も通じる可能性あり。試してみるとやっぱり携帯は通じました。山小屋に電話してヘリを呼んで欲しい旨頼む。その際青山の名前と連絡先を聞かれました。個人情報ですが、人命救助のためなら仕方がない。すべて答えました。
それから青山はひたすら下山。30分位してヘリが現れました。ヘリは遭難場所でホバーリングしています。少し心配ですが、少なくともガイドだからヘリの誘導や負傷者の措置は分かっているだろう。
その後ヘリが去る。負傷者は無事救助されたものと思います。それを見届けて青山は下る。下りは以外に急です。さらに急坂を下っていくと、昨晩同じ小屋に泊まり、車で短縮登山口まで運んでもらったおじさんの一行に出会いました。青山よりも先に出て、しかも近道を利用したのに、追いついてしまうとは。
登山口着。そこからバスで船着場まで行く予定です。おじさんたちはもう一泊清四郎小屋で泊まるそうです。一行の中一人だけ疲れ果てた様子で、小屋は次の停留所ですがバスで向かうとのこと。そのおじさんと話し込んで、「ヘリが来ていたでしょう。あのヘリを呼んだのはこの私ですよ。」と告げました。
船がダムに着いたころは辺りは薄暗い。そこからバスで浦佐駅へ。駅でヘリを要請した小屋に再び電話してみました。すると最初かけたときの不審な様子はなく、ただ感謝するばかり。後日自宅にも電話が入り、旅行社から感謝の言葉をいただきました。

写真1 浦佐駅        
写真2 奥只見ダム     
写真3 ダムへ上がる乗り物
写真4 奥只見湖       
写真5 尾瀬口の船着き場 
写真6 清四郎小屋     
写真7 登山道より1     
写真8 登山道より2     
写真9 山頂付近の湿原1 
写真10山頂付近の湿原2 
写真11平ヶ岳山頂     
写真12山頂付近の木道 
写真13木道の終点    
写真14燧ヶ岳        

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