山頂で会いましょう

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火打山(新潟県)


新潟県の百名山。小屋泊まり一泊二日です。すぐ隣に百名山の妙高があります。当初は一緒に登るつもりでしたが、日程と雪の関係で、妙高の方はまた次回。
山小屋の受付に電話して聞いてみると、小屋の周りで雪の深さは1.5メートルとのこと。もう6月なのに驚きです。まあ、新潟でも雪の多いところですから。ということで今回はアイゼン(12本歯)を持参。
長野まで新幹線。鈍行に乗り換えて妙高高原駅へ。駅を降りると小雨が振り出しました。調度いいバスがないためタクシーを利用。駅前にはタクシーが留まっておらず、電話で呼び出すと目の前にタクシーの営業所がありました。すぐに車を回してもらい、登山口の笹ヶ峰キャンプ場へ。準備を整えて出発。
最初は木道の樹林帯。黒沢出合より十二曲りという九十九折の急登に入りました。途中から雪が現れてきました。稜線に上がってからは1メートル以上の積雪です。トレースが不明のためGPSで道を確認しながら進ます。それでもたびたび道がわからなくなりました。登山中アイゼンは不要ですが、一部谷のトラバースで付けました。ところどころ雪のない部分も有りましたが、そのたびにアイゼンを外す。それが実に面倒くさい。けれども滑って落ちる危険を考えれば仕方なし。
ようやく今晩の宿、高野池ヒュッテに到着。小屋番が一人いるだけ。お客さんは青山一人でした。まだまだ時間的に早いため、山頂をピストンすべく、小屋番に山頂までの時間を聞いて出発。
距離的には大したことなし。けれども雪道で歩きにくい。広い雪原を越え、雪の坂を登ります。最後は雪に覆われた小山を登る。アイゼンを利かせないと滑り落ちるくらいの傾斜です。ようやく山頂到着。山頂付近は雪が飛ばされてむき出しの地肌です。視界はなし。もちろん山頂付近には人影はありません。写真撮影後下山。
雪に覆われて下山ルートがわからない。尾根に沿って歩いていくと、途中から傾斜が急になりました。このまま行けば谷底です。ルートを間違えました。登ってきたときのルートを思い出して、一度戻って再度下りなおします。行く手に怖いくらいの傾斜のトラバースがあります。何とかアイゼンを利かせて横切りましたが、足が滑ればそのまま谷に落ちるところでした。危険回避のため一旦尾根に上がる。振り返ると、トラバースの手前にわずかにむき出しになった板状の階段が見えました。「何だ。あそこが道か」大失敗。再び戻って正規ルートを下山。命拾いしました。
ようやく小屋に到着。予定タイムを大幅に超え、倍の時間がかかりました。
小屋は青山一人のため二階の寝床は自由に使えます。その後小屋番と話をしながら夕食。メニューはカレーライスとハヤシライスの二種類だけ。味はまあまあです。もちろん両方食べました。(客一人なので食べ放題)
山の話、青山は8?番目の百名山、北アの小屋の話、飯綱山に登れば花が綺麗などなど。この小屋番さん、最初は無愛想な感じでしたが山の話になると結構話が弾みます。
ネットで事前に調べた感じ。この小屋の評判はあまりよくない。苦情が多い。対応が悪い。食事がまずい。(青山の感じは決してそうではない。山の食事は何でもおいしい) 小屋としては、「泊まりたくなければ、来てくれなくても結構。他に泊まってください」というスタンスらしい。都会のお店でそんなこと言ったらつぶれます。山小屋という特殊事情だからです。しかし実際泊まってみるとそんな感じはまったくなし。ただ他の小屋と違うところ。小屋で買ったペットボトルの空きボトルは、小屋に捨てずに持ち帰ること。(青山は他にも五、六十の小屋に泊まっていますが、こういうところは初めて) 山小屋で何も飲まないと辛い。仕方なく一本だけ買って、空きボトルはリックにくくりつけて持ち帰りました。
食事を終えた頃、中高年夫婦の二人連れがやってきました。小屋に泊まるのかと思いきや、雨の中、雪の上にテント泊らしい。ご苦労なことです。
翌朝、小屋番は寝ています。一人起きだして下山です。時間があったため途中の雪道でGPSを取り出してルートの確認。道の分岐を見つけようとしましたが、確認できませんでした。雪の坂を下っていく途中。スキーを背負った登山者が上ってきました。上のほうは6月でもまだ滑れます。
十二曲りを下ったところで、バスの時間が気になり途中から早足。笹ヶ峰に到着。バスで妙高高原駅へ。駅前で野沢菜を買ってから電車に乗り込みました。

写真1 高谷池ヒュッテ 
写真2 高谷池周辺   
写真3 登山道から下界
写真4 山頂への上り 
写真5 火打山山頂  
写真6 山頂から1   
写真7 山頂から2   
写真8 山頂から3   
写真9 下山道より1  
写真10下山道より2  
写真11下山道より3  

ムービー1 山頂の様子

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