防衛省の機関である「防衛大学校」が神奈川県の浦賀(横須賀市)にあります。この防衛大は、幹部職員を養成する学校であり、入学と同時に国家公務員の身分となって、通常の大学とは違い学生には給与が支払われます。いわば企業でいうところの研修センタと同じで、卒業しても普通の大学卒の資格は得られません。(注:新たな制度により、現在では一般大学同等の「学位」授与が認められている) ただ教育内容は一般の4年制大学と同じです。それはともかく、防衛大では3年生になると「断郊競技会」と称し、学校隣の観音崎公園内の山道を、半長靴、背のう、水筒他装備を身に着け、学校まで走るイベントに参加するそうです。ここで「山道」とありますが、三浦半島の真ん中ならともかく、こんな半島の先端に山なんかあったっけ?と思いましたが、この観音崎公園が少し丘っぽくなっており、その中の遊歩道を走る感じのものです。最近続けている低山ハイクとして、どんなところを走るのか、試しに歩いてみることにしました。当日は、夏山登山の服装と、半長靴に似せた冬山用の登山靴、さらにリックにペットボトル3本と水筒他装備を詰めて出掛けました。
2023年5月25日木曜日。
京浜急行浦賀駅よりバスに乗りかえて、観音崎で下車。バス停の周りが観音崎公園で、海抜0メートルの海の縁から歩きました。岬を周って階段を上ると、上に有名な「観音崎灯台」があります。行程的には、この灯台までの階段が一番高低差がある登りです。灯台は300円払うと中を見学でき、そこから東京湾が眺められます。灯台から少し行くと、競技のスタート地点である「北門第一砲台跡」に着きます。これは旧陸軍時代の遺構であり、ここで既に標高50メートルくらい?は上がっている感じです。
本番と同様、ここを起点にコースを歩きました。え?走らないのかって・・・。今回は、ところどころで写真を撮るため、ルートを外れたところまで寄り道したりしながら、公園内をぶらぶら歩きました。20歳そこそこの若者と還暦のおじさんでは、体力が違いますから。地図を確認しながら、公園内の遊歩道を歩く。多少アップダウンはありますが、何しろ公園内ですし、山のような急坂は一切ありません。途中散歩しているご年配、犬を連れた近所の人がたくさん歩いていました。コースに従い、「戦没船員の碑」、「うみの子とりで」、「花の広場」、「ふれあいの森」、「森のロッジ」のポイントを通過します。途中の看板に「標高77.8m」とあったので、今回の最高地点はこれにします。
さて、「森のロッジ」までは完全に舗装路であり、山道らしいものはまったくありません。その先に抜け道があって、そこからは多少ダートな道。少し山道の感じが出てきたので個人的には若干嬉しい気分。地図を見ると、この辺りは防衛大の敷地の脇であり、さらに先に進むとフェンスがあって、その左側に抜け道があり、「通行可能」とあったため、フェンスを越えて先に進みました。ずぐに車の走れる舗装路に出ます。右へ進むとたぶん防衛大のゲートに至ると見て、左手に進みます。右側は学校の敷地と思われますが、防衛施設のため写真撮影は遠慮しておきます。さらに進むと再び野道になり、そこを抜けると住宅地に出ました。さらにその先で学校の正門に至り、その脇に駅方面に向かう路線バスの停留所がありました。防衛省の施設ですが、校門はごく普通の大学の入り口と変わりません。しきりに車が出入りしていました。そこで30分ほど待ってバスに乗り込みました。
ここまで、所用時間は60分そこそこ。ネットの説明によると、距離にして約7キロメートルだそうですが、距離的にいってとても7キロとは思えません。残りは学校内の陸上トラックを走るのでしょうか?分かりません。公園内は全体的にアップダウンの少ない舗装路。ごく軽いランニングならこの青山でも走れた?かもしれません。
写真1 観音埼バス停
写真2 海沿いの道
写真3 観音崎灯台
写真4 北門第一砲台跡
写真5 スタート地点
写真6 坂を下って上る
写真7 緩やかな登り坂
写真8 戦没船員の碑
写真9 標高57.8m
写真10平坦な道
写真11橋を渡る
写真12うみの子とりで
写真13草原の花々
写真14花の広場
写真15東京湾遠望
写真16ふれあいの森
写真17森の中を行く
写真18標高77.8m
写真19森のロッジ
写真20山らしい道
写真21通行可能な抜け道
写真22大学脇の道
写真23再び野道
写真24野道を抜ける
写真25防衛大学バス停
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