山頂で会いましょう

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鹿島槍ヶ岳(長野県・富山県)


北アルプスの健脚向け百名山。東京から遠いため松本で前泊しました。
翌日、JR大糸線信濃大町駅からタクシーで大谷原というところまで行ってもらいました。そこで携帯が通じるかを確認。帰りのタクシーを呼ぶ際の確認です。鹿島槍ヶ岳への登山道は、扇沢からの柏原新道を登るのが一般的。長いけれど道は比較的安全。今回青山が登るのは、赤岩尾根ルート。北アルプスでも指折りの急坂です。
まず川に沿って林道を西俣出合まで上ります。トンネルを通って川の下を越えます。尾根に差し掛かり、そこから急登の始まりです。九十九折の急坂が続きます。まだまだ上ります。なかなか尾根上には達しません。
ようやく高千穂平に到着。そこから先は尾根に沿っての狭いトラバース道、やせ尾根などがあります。まだ6月。登山シーズン前。道は荒れています。ところどころに大きな浮石がごろごろ。つまずくと落石を誘発します。思った通り雪も出てきました。アイゼンをつけず滑らないように通過。しばらく不安定な道を進む。
冷乗越に到着。種池山荘から来た道と合流して、一旦下り上り返すと冷池山荘。今夜の宿です。お客さんも少ないため個室でした。そこで荷物を置き山頂をピストン。山荘の人に山頂までの間にアイゼンは必要かと尋ねる。「いらないと思うけど、いるかいらないかは自分で判断してください」とのこと。はっきり要らないとは言えない。そりゃそうだ。
山荘を後に出発。布引岳を通過、尾根を進みます。最後はジグザグの登り。ここでバテました。ゆっくりゆっくり上がり、ようやく頂上へ。ここで気付く。デジタルカメラのバッテリー切れ。残念。今回は記録写真はありません。家に携帯で連絡。無事山頂に着きましたと。
ここは鹿島槍ヶ岳の南峰です。隣に北峰が見えます。こちらの方が高いのでここまでで下山します。この先は「八峰のキレット」という難所が続きます。いつかここを越えて、昔登った五竜岳まで縦走したい。
下山中雪の小山に出くわしました。アイゼンはつけずつま先を使いキックステップで足場を作って越えました。
山荘到着。シーズン前のため宿泊客は数名。他の登山者と会話しながら夕食。夕食中山荘を雷を伴う土砂降りが襲いました。夕立と思われます。早く山荘に戻って正解。この土砂降りで登ってきた赤岩尾根の道が崩れているかも?一抹の不安。ということで明日の下山はルートを変更し、安全な柏原新道を下ることにしました。その旨山荘に伝える。
翌朝早く下山開始。爺ケ岳を登り、その先で下って種池山荘へ。山荘前は一面の雪原です。この辺りは富山県との県境。その先も雪。やがて雪も消えて谷沿いの道になりました。もう雪はないだろうと思っていたところ、雪の斜面に出会いました。上部から谷底まで雪が付いています。滑ったら谷底に。仕方なくその一部分だけアイゼンをつけました。アイゼンを取り出す。アイゼンをしまう。そして家に帰ってからまたアイゼンを洗う。面倒です。
その先は緩やかな下り。上がってくる登山者とすれ違う。冷池山荘までの時間を聞かれる。
扇沢への車道(大町アルペンライン)に出ました。ここは立山黒部アルペンルートの道です。扇沢まで歩き、信濃大町駅行きのバスに乗り込みました。

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