中央アルプスの最高峰。最初に登ったのは、2007年10月です。
金曜日仕事を終えた後、夜新宿から特急に乗って岡谷駅へ。そこから飯田線に乗り換えて伊那駅で下車です。その町のビジネスホテルで前泊。山の格好をしていたため登山とわかったのか、そこで「ロープウェイは混んでますよ」と教えてくれました。そういえば今紅葉の時期です。
駒ヶ根駅からバスでロープウェイのしらび平に到着。思った以上の混み方。アルプスは夏山よりも紅葉の方が混むのを初めて知りました。
整理券をもらって1時間半くらい待ちました。ようよくロープウェイで千畳敷駅へ上がる。天気がいいので人も多い。
まず千畳敷カールのジグザク斜面を登り乗越浄土へ。そこから宝剣岳の横を過ぎて中岳へ。一旦下がって山小屋のキャンプ地の横を通り駒ケ岳山頂へ。山頂は大賑わい。北西の方角に御嶽山ほか北アルプスの山々が眺められました。
戻りは右に逸れて険しい岩の道を。一見険しそうですが、岩場は安定しています。ここは誰も歩いていない。一人だけ荷を背負った小屋の人とすれ違いました。
そしていよいよい宝剣岳にチャレンジです。さすがに岩がすごい。しかしここも大勢の人が。鎖を伝う最難関のトラバースを過ぎて少し登れば山頂の岩の上です。その天辺に上って写真を撮ってもらっている人もいましたが、青山は首一つ出して終わり。そこからロープウェイの駅を見下ろします。
また岩を伝ってロープウェイに戻る。こちらももはや大混雑。同じように整理券をもらって2時間待ち。帰りの電車に間に合うか不安でしたが、何とか特急を乗り継いでその日のうちに帰宅できました。ただし最終の特急でした。
紅葉の時期は要注意。この山はロープウェイで手ごろに登れるからでしょうか、人気の山です。
続いて、雪山です。(2009年5月になったばかり、調度ゴールデンウィーク) 今回山頂でのテント泊のため、リックは80リットルを使用。テントに外張り、シェラフマイナス15度対応、マット、シェラフシート。アイゼン、ピッケル。雪をならすためのスコップ。そして食料とお湯を入れた水筒を詰めました。重量は相当のもの。
ロープウェイで上がると千畳敷はスキー場になっていました。天気はいいのですが、雪は多い。休み休み登って乗越浄土まで3時間かかりました。夏山の緩いジグザグ道は雪の下です。ひたすら一直線の急こう配の登りです。
この時期すでに営業していた「宝剣山荘」にようやく到着。山荘の人に3時間かかったと話したら、「そんなにかかったの!」と驚かれました。頭上をヘリコプターが舞っています。山荘の人が言うには遭難が出たとか。
山荘にリックを預け、ピッケルだけ持ってまずは駒ヶ岳最高峰へ。
戻ってからお金を払って、なるべく山荘から離れた場所にテントを張りました。山荘横に青山と同じぐらいのテント(1メートル×2メートル)に二人で入っている登山者を見かけました。よくこんな狭いテントに二人も入れるよなあと思いました。テントはこの二組だけです。
テントを張る前に、雪の上をまずスコップで平らにしましたが、雪というより硬い氷です。なかなか平らになりません。斜面のままですが仕方がない。そこにテントを張りました。マットを敷きましたが下は氷。冷たい。
斜面のため寝床が傾いていて寝にくい。暖めておいたお湯がぬるくなっている。夜起きてテントの外に出ましたが、凍りつくような寒さです。
5月といえども夜は冷えます。しかも標高3000メートル近い山の上です。寝ているとフライシートが風に吹かれてパタパタ鳴っています。飛ばされないかと心配でしたが、一晩中風は穏やかでした。
翌日朝起床。日の出とともにテントをたたみます。そして重たいリックを背負ってカールを下りました。
すれ違いに上ってくる人もいました。降りたところでスパッツ、アイゼンをはずす。そのままロープウェイ、バス、電車を乗り継いで帰りました。
特急電車の中ではリックが大きすぎて網棚にのりません。指定席だったのですが、空いている前の席の横にリックを置いて駅弁を食べていると、その席を予約した人が現れましたが、そのまま食べ終わるまで隣で待っててもらいました。
帰り道、歩きは少ないといってもこれだけ重たいリックを背負っています。家の手前でほとほと疲れてしまいました。家まで1キロの街中を死ぬ思いで歩きました。
以下、2007年10月のもの
写真1 ロープウェイ乗り場
写真2 千畳敷カール
写真3 乗越浄土
写真4 中岳から山頂へ
写真5 山頂への登り
写真6 木曽駒ヶ岳山頂
写真7 山頂からの眺め
写真8 宝剣岳を望む
写真9 宝剣岳の登り
写真10 トラバース
写真11 宝剣岳から下界
写真12 千畳敷の紅葉
以下、2009年5月のもの
写真13 カールでスキー
写真14 乗越浄土へ登る
写真15 乗越浄土
写真16 山頂
写真17 テント場
写真18 テントからの眺め
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