山頂で会いましょう

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九重山(大分県)・阿蘇山(熊本県)・霧島(宮崎県・鹿児島県)


今回連休を利用して、九州の百名山のうち、九重山・阿蘇山・霧島の三つに登ります。三泊四日で九州を縦断する格好です。
九重山
初日、東京から新幹線を延々と乗り続け、九州の小倉で日豊線の特急に乗り換えて大分へ。そこから久大線の電車(ディーゼル)に乗り、豊後中村駅で下車。バスに乗り換えて、長者原バス停で降ります。今日は九重山の法華院温泉(山小屋)を予約していました。東京から決まった電車、決まったバスに乗らないと、本日中に小屋までたどり着けません。一日がかりです。
バスを降りてからは長者原の中を歩きました。木道の道が絡み合って、どちらが小屋の方向なのかまったく分からなくなりました。携帯で小屋に電話をして聞いてもわからない。標識もない。電話しながら歩いていくうちに、ようやく方向を確認できました。携帯を切って山道に入ります。
一つ峠を越して、三俣山を周るようにして歩き、その先の法華院温泉に到着。ここは名前の通り温泉で大浴場あり。個室でした。部屋で濡れたシャツを乾かします。
入浴後食事。食事は順番に呼ばれて大部屋で食べる。翌日は早々と起きて出発。砂防ダムを越えて北千里ガ浜という火山地帯を歩きます。向かいの硫黄山からは噴煙が昇っているのが見えました。急坂を登って、久住山(同じ”くじゅうざん”と読むが字が違う)への登山口に入りました。周り込んで山頂到着。山頂から家に電話を入れる。眺めれば阿蘇山が下の方に見えました。(阿蘇山は、久住山よりも200メートルほど低い) 九重山の最高峰は久住山ではありません。隣の中岳がほんのわずかに高い。
帰りは、牧ノ戸峠へ下りました。休日ということもあり、下山中たくさんの人が登ってきました。その中に親に手を引かれた幼稚園ぐらいの子供がいたのですが、今にも倒れそうな感じで歩いていました。顔の表情を見れば脱水?そのことに親は気がつかない。そのまま引きづるように登っていきました。しばらくしてヘリコプターがやってきました。詳細は分かりませんが、もしかしたらその子供の救助かも?その時声を掛けていればよかったと後から思いました。
牧ノ戸峠登山口には調度豊後中村駅行きのバスが停車していました。駅へ戻り電車の時間まで駅周辺を散歩しながら時間を潰し、ようやく来た電車で大分へ戻る。その後時間があったため、有名な高崎山の猿を見に行きました。その日は大分のホテル泊まり。
阿蘇山
翌日、今度は豊肥線に乗り阿蘇へ。当時豊肥線は土砂崩れの影響で不通でした。滝廉太郎の荒城の月で有名な豊後竹田駅から代行バスに乗り、その先の宮地駅まで。さらに一つ乗り、阿蘇駅で下車。そこからタクシーでロープウェイの起点だった仙酔峡に向かいました。この時点で既にロープウェイは廃止になっていましたが、駅跡が残っていました。駐車場はマイカーで一杯。帰りのタクシーの予約をしてから登山開始。
ロープウエイと対向した仙酔尾根を登ります。まずは最高峰の高岳へ。火山特有の殺風景な道を進んで山頂到着。登山道にはロープが張られていました。恐らく火山噴火の危険があるためでしょう。構わずロープを超えて進みました。続いて中岳山頂到着。阿蘇噴火口が噴煙を上げているのが見えました。ヘリコプターが盛んに飛んでいますが、これはヘリから火口を見るツアーのためのものです。下山道にはところどころに噴火の際隠れる(噴石防御用)シェルターが作られていました。
ロープウェイ山頂駅に到着。ロープウェイのワイヤーはしっかりしています。駅舎も残っています。今も営業中かと思うほどです。その先に仙酔峡に下る遊歩道が伸びていました。そこを下って駐車場到着。携帯で先ほど利用したタクシーを呼ぶ。タクシーを待つ間、近くのみやげ物店で、阿蘇山に関する展示を見ていました。JR阿蘇駅到着。ここから九州横断特急に乗りました。
(九州横断特急について)現在は路線が変更されていますが、当時は阿蘇から豊肥線を通って熊本(この間有名なスイッチバックあり)。そして鹿児島線を経由して八代へ。そこから肥薩線に入り球磨川に沿って最後は人吉まで。そこで終点となりますが、明日は霧島へ登る予定ですので、本日中に鹿児島へ。人吉からさらに乗って吉松へ(その間例の豊肥線のものより面白いループ線とスイッチバックの組合せがある)。吉松から最終の鹿児島行き電車で隼人に。そこから一つ乗って国分駅へ。国分のホテルに宿泊。ホテルに着いたのは夜中でした。
霧島
最後の日、国分から日豊線を小倉方面に戻り、霧島神宮駅で下車。東京から延々乗り継いだ乗車券もここで終着となります。バスの時間が限られていましたが、ようやく来たバスに乗り、霧島神宮を経由して、えびの高原バス停で下車。そこから登山開始です。
やはりここも人でいっぱい。人ごみにまぎれながらハイペースで霧島最高峰韓国岳(からくにだけ)山頂に到達。ここは霧島火山の一つです。大きな火口が開いていました。上から覗くと怖ろしく巨大です。
ここから新燃岳を経由して高千穂峰へ縦走できるのですが、当時新燃岳は噴火を開始しており、行けるところまで行ってみましたが、途中で登山道は閉鎖されていました。遠くから新燃岳の噴煙が望めました。(ここ新燃岳は噴火前にはエメラルドグリーンの美しい火口池がありましたが、今は見れません)
諦めて韓国岳から青々と水を湛える大浪池に下りました。ここも巨大な火口湖です。大浪池の淵を半周して展望所へ。ここから大浪池の背に韓国岳がみごとにそびえているのが望めます。そこから山を下って登山口へ。
自動車道を歩いて、霧島温泉のホテル前バス停から鹿児島空港に向かい、飛行機でその日のうちに東京に帰りました。

九重山
写真1 電車から由布山  
写真2 豊後中村駅     
写真3 長者原        
写真4 法華院温泉     
写真5 法華院温泉山荘  
写真6 北千里ガ浜の道1 
写真7 北千里ガ浜の道2 
写真8 三俣山        
写真9 硫黄山        
写真10北千里ガ浜全景  
写真11久住山への道   
写真12久住分かれ     
写真13阿蘇山を望む    
写真14久住山山頂     
写真15山頂から東方向  
写真16中岳三俣山方向 
写真17山頂の様子    
写真18山頂から下界1  
写真19山頂から下界2  
写真20山頂から下界3  
写真21久住山全景    
写真22牧ノ戸から九重  
阿蘇山
写真23仙酔尾根      
写真24高岳方向      
写真25仙酔峡を見下す  
写真26高岳山頂      
写真27高岳より      
写真28火口の噴煙    
写真29中岳山頂      
写真30阿蘇火口      
写真31火口の様子1    
写真32火口の様子2    
写真33火口の様子3    
写真34火口の様子4    
写真35火口の様子5    
写真36中岳より下る    
写真37阿蘇の噴煙    
写真38下山道       
写真39下山道とシェルター
写真40シェルター内部  
写真41ロープウェイ駅舎 
写真42火口への道    
写真43仙酔峡への下り 
霧島
写真44霧島登山口周辺 
写真45韓国岳山頂    
写真46韓国岳火口    
写真47韓国岳山頂から 
写真48新燃岳と高千穂峰
写真49新燃岳への道  
写真50大浪池へ下る  
写真51大浪池       
写真52大浪池と韓国岳 

ムービー1 硫黄山の噴煙1

ムービー2 硫黄山の噴煙2

ムービー3 阿蘇の噴煙

ムービー4 新燃岳の煙

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