山頂で会いましょう

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鷹巣山(東京都)


因縁の山。好きな山の一つです。今ではトレーニングの山になっています。もちろん何度も登りました。
最初に登ろうとしたのは、2005年の7月。登山2年目でまだ山を知らなかった頃です。当時まだ登山靴がなくスニーカーです。下はジーパン。リックに1.5リットルの水筒だげを入れて、直前に買ったステッキを2本(ダブルステッキ)、山道で腰を下ろすための新聞紙まで持って行きました。ルートは、奥多摩でも有名な急登「稲村岩尾根」経由で登りましたが、途中で息が上がりバテ気味に。度々休憩を取り、次々に登山者に抜かされ、最後は10メートル歩いて3分休むを繰り返していました。時間的にはとっくに山頂に着いているはずが、まだ登りで悪戦苦闘。午後2時ごろ、ようやく山頂かと思ったら手前の「ヒルメシクイノタワ」と言うところ。まだ高度差にして200メートル近くあり、とうとう撤退。もと来た道を下ります。下りの途中で水筒の水をこぼしてしまい水なしで。途中何度も休みを入れながら延々と下ります。バス停についた頃はもう辺りが薄暗かった。
少し山をなめてましたね。今年はあきらめて来年に向けて準備。そこでまず体力づくり。足腰を鍛えるために当時勤めていた会社のビル、1階からオフィスのある10階まで毎日階段を最低2回登りました。足の筋力より息が上がるのが難題。それはまあ休みを適当に入れながら、経験を積むことで克服。
さて次の年(2006年6月)、この因縁の山に再度挑戦。入念に準備を整え、時間の余裕をもって計画しました。
朝5時過ぎに起床。駅まで歩き6時前の電車で奥多摩へ。JR立川駅から7時過ぎの奥多摩行き4両編成の各駅停車で向かいます。(ダイヤ改正で今この列車はありません。長年奥多摩へ向かう際に乗った列車です)
奥多摩駅に8時半ごろ着。バスで日原方面へ。終点東日原からいよいよ登山開始です。日原川に沿い車道歩き。一旦沢へ下って橋を渡り、そこから登りが始まります。稲村岩の鞍部に到着。ここまでもきつい登りです。ここからさらにきつい登りへ。やはり何度も休みながら、山頂を目指します。コースタイムを30分ほどオーバーしてやっと頂上に。山頂からの眺めは素晴らしい。奥多摩の山の深さを感じます。下山は沢沿いを下って水根に出ました。水は1.5リットル水筒だけで゜、下山中も節約しました。延々と下る下山道もきつかった。
この当時は、毎度毎度山に来るたびに、「こんなにきついなんて、もうに二度と山なんか来ない。これが最後。」という思いで登っていましたが、山を下りて1週間もたつと、また山に行きたくなってしょうがなくなるのです。
2度目は同じ年の秋。やはり稲村岩尾根経由、多くの登山者も言っていました。「この尾根きついですね」って。この時はようやくコースタイムで登りました。途中日原からも眺められる尖がった稲村岩に登ろうかと思いましたが、岩場が急で登ったはいいが下りられなくなると困るためにこの時は敬遠ししまた。
3回目と4回目は翌年の秋。この山は日帰りできるため、なんと土日連続。土曜日は天気も良かったためすいすいと山頂へ。コースタイムを短縮。下山中道に迷っていたご婦人グループに道案内をしました。(奥多摩もずいぶん慣れてきた)そして翌日の日曜日、この時は前日の疲れが残っていたせいか、時間短縮できませんでした。下山はやはり水根へ。昨日登った際沢沿いでハンカチを落としてしまったのです。それを探しながら下っていると、なんと道横のがけ下にありました。1日しかたっていない上に大体落とした場所の見当がついていたので、見つかったのです。嬉しかっだてす。
以降何度も登っています。例の稲村岩にも登りました。登ってみると特に危険個所はなし。下りは、倉戸山経由で熱海バス停方面や六つ石経由で奥多摩駅方向へ下ったこともあります。登りはたいてい稲村岩尾根ですが、奥多摩駅から六つ石山経由、最後(2017年)は、雲取山から石尾根経由です。
この山、これからも何度か登ることでしょう。

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