山頂で会いましょう

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烏帽子岳(ブナ立尾根)・野口五郎岳(裏銀座コース)・雲ノ平(長野県・富山県)


2016年の本格的登山は北アルプスの裏銀座コースで計画しました。日本三大急坂と言われています「ブナ立尾根」も登ってみたい。天上のオアシス「雲ノ平」にも行ってみたい。ということで、今回3泊4日の登山コースを歩きます。
初日新宿のコインロッカーに登山装備を預けて仕事に出かけ、午前中で仕事を終えてからJR中央線で松本に。松本駅前のホテルで泊。初日はそこまでです。
翌日朝早く松本から電車に乗り大糸線の信濃大町駅へ。そこからタクシーで高瀬ダムまで運んでもらう。格好からして登山ですから、登山口手前の補導所に案内されました。そこで登山届を出す。二泊で富山県の折立に下る。タクシーは高瀬ダムの上まで運んでくれました。準備を整え登山開始。天気良好。素晴らしい登山日よりでした。
湖を見ながらダムを越えトンネルを潜って不動沢のキャンプ場へ。川を渡った先に登山口があります。そこから急坂の始まり。九十九折り、梯子などがあり、さすがは日本三大急坂(他の二つは谷川岳と甲斐駒ヶ岳)です。適当に休みながら(あまり休まず)3時間ほどかけてようやく尾根の上に。その先を進めば烏帽子小屋。今夜の宿です。荷物を置いて日本二百名山である近くの烏帽子岳に向かいました。烏帽子岳は特徴的な頂きです。鳳凰のオベリスクのように山頂が尖っています。だから”烏帽子岳”。最初は尾根の道。烏帽子の先端まで行く間に急なクサリ場、そして足もとは崖の狭いトラバース。それらを越えて最後は岩をよじ登りてっぺんへ。スリルあります。下山も慎重に。烏帽子小屋に帰りました。小屋は比較的空いていました。隣の登山者のおじさんと話し込みながら過ごす。夕食前に小屋の周りを散歩すると、テント場にはそれなりのテントが張られていました。
翌朝日の出前に小屋を出る。本日は雲ノ平までの長丁場です。まず裏銀座コースを辿って野口五郎岳を目指します。御来光。振り返れば烏帽子が。尾根に沿ってアップダウンの峰をいくつか越える。途中若者の一群を追い抜く。天気は快晴。槍や北アの峰々が望めます。素晴らしい眺めです。途中雲の中に、以前常念岳でも見たブロッケン現象を確認。五郎岳手前の野口五郎小屋に到着。ペットボトルを買ってしばらく休憩。程なくして出発。
すぐに野口五郎岳山頂到着。素晴らしい景色です。ここは北アルプスのほぼ中心。360度、北アの山々が見渡せます。山頂には、昨日烏帽子に一緒に登った若い女性登山者もいました。彼女は黒岳を経て、高天原(たかまがはら)と向かうそうです。テント泊のようです。これから何泊もかけるそうです。大した体力です。彼女と別れて先を進みます。
赤岳の上り、尾根上でここが一番急です。登り切れば水晶小屋。さらに進んで鷲羽に向かうワリモ岳の分岐、下って三俣蓮華に向かう沢に下りる道を越えて祖父岳の登りに入ります。祖父岳山頂到着。そこから今夜の宿雲ノ平山荘に電話。今晩は非常に混んでいるとのことですが何とか予約を取りました。祖父岳から下ると、目の前に雲ノ平のキャンプ場が見下ろせました。テントがたくさん張られています。「もうすぐだ」 近そうに見えて実は遠かった。キャンプ場には直接下れず尾根沿いにぐるっと迂回します。右手に高天原の谷が見えます。高天原には温泉もあるそうです。湿原地帯に到着。木道を進めば特徴ある形の雲ノ平山荘に到着。案の定小屋は混んでいました。狭い寝床を確保。この雲ノ平一帯は天上のオアシス。山荘は登山者憧れの山小屋だそうです。
夕食前小屋に食料を運ぶヘリコプターが到着。みんなは部屋を出てそれを見に出かけました。青山は寝床で休む。帰ってきた人に聞くと、屋外では何とテレビ取材をしていて、ドローンで空中撮影をしたらしい。人気の雲ノ平を紹介するスペシャル番組だそうです。夕食を食べて就寝。
翌朝早く出発。本日は薬師沢、太郎平を経て富山県の折立に下るルートを辿ります。最初は木道の道。その後岩の急な下り。雲ノ平を目指す人々が上がってきます。下り切れば薬師沢。川に架かる吊り橋を渡れば薬師沢小屋。例によって少し休んでから出発。尾根に上がり、川に沿って草原地帯を歩きます。アップダウンもあまりなく、素晴らしい草原歩きです。木製の橋で川を何度か越える。その先は草の中の急登。太郎平はもうすぐかと思いきや、意外に遠い。ここでバテ気味になりました。ようやく峰の上に出ましたが、太郎平はまだ遠い。
予定時間を過ぎて以前泊まった太郎平小屋に到着。これでは折立からの12時のバスはギリギリです。まあ慌てることはない。乗り遅れても次に14時のバスがある。それを利用すれば本日中に帰宅は可能。(このバスは予約制) 太郎平小屋でジュースを飲みながら時間をつぶす。持ってきたスマートホンも通じました。1時間半ほどして出発。二度歩いている折立への道を下ります。
この道は荒れています。登山道として木枠が設けられているのですが、そこは人々が歩くため小石がむき出しになっていて歩きにくい。だから木枠の外の草原を歩く。するとそこも荒れていずれ石ころだらけになる。明らかな自然破壊です。登山者たるものマナーは守りましょう。
折立への最後の急坂を下っていると後ろから勢いよく降りてくる中高年の登山者に追いつかれました。抜きつ抜かれつを繰り返しながら、折立バス停に到着。14時のバスに乗り込み、JR富山駅へ。富山から北陸新幹線で東京へ。

写真1 高瀬ダム      
写真2 ブナ立尾根から  
写真3 烏帽子岳      
写真4 烏帽子岳山頂   
写真5 ダムを見下す   
写真6 烏帽子小屋    
写真7 小屋のテント場  
写真8 早朝の峰々    
写真9 烏帽子を振替る 
写真10槍ヶ岳方向   
写真11野口五郎岳   
写真12ブロッケン    
写真13野口五郎岳山頂
写真14山頂より1    
写真15笠ヶ岳方向   
写真16山頂より2    
写真17山頂より3    
写真18山頂より4    
写真19野口五郎小屋 
写真20五郎池      
写真21黒部五郎方向 
写真22鷲羽岳方向   
写真23赤岳から下る  
写真23高天原への下り
写真24赤岳、黒岳   
写真25祖父岳へ    
写真26雲ノ平を見下す
写真27高天原方面   
写真28雲ノ平周辺   
写真29雲ノ平の湿原  
写真30雲ノ平山荘   
写真31太郎平へ1    
写真32太郎平へ2    
写真33太郎平小屋から
写真34折立への下り  

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