空木岳は「うつぎだけ」と読みます。中央アルプスにある百名山です。
例によって一泊二日です。駒ヶ根から一気に山頂に上る池山ルートを辿りました。噂では途中で道が崩落しており通行止めとか?せっかく行ったのに途中で引き返すなんて悲しい。(登山ではこんなことは度々) 駒ヶ根の市役所に電話して確認。道は大丈夫だとのこと。
JR飯田線の駒ヶ根駅で下車。駅前のホテルに泊。近くでタクシーの営業所を探し、明日早朝の車を予約。4時に迎えに来て欲しいと頼むと、まだ営業前で早くても4時30分と言われました。夕飯は近くの店で、有名なソースカツどんを食べる。
翌朝、まだ暗い中4時にフロントに下りると、すでにタクシーが来ていました。タクシーで林道と登山道が交わるところ(三本木地蔵手前)まで向かう。登山口に着くとすでに登山者が一人登り始めていました。運転手に帰りのタクシーの呼び方を聞く。「この場所に着いたら携帯で呼んでください。調度登山口に着く頃迎えに来ますから」
準備を整えて出発。先を行く登山者の鈴の根が聞こえます。追いつこうとして足を速めますが、相手はかなり速い。なかなか追いつけません。それどころか距離が開く。
タカウチ場を越え、池山の縁にそって登る。やがて新池山小屋(非難小屋のようです)に到着。なかなか立派な小屋で驚きました。そこには休憩ができる水場もありました。さらに先を行くと、下りてきた団体とすれ違う。「山頂は晴れていて素晴らしい景色」だったそうです。しかしこころから山頂まではまだ2時間近くかかります。
途中大地獄、小地獄のクサリ場を通過。さらに稜線に沿ってひたすら登り、やがて樹林帯を抜けて、ハイマツの茂る高地に。途中の分岐で、空木平に向かわず稜線を辿ります。右手の谷の深さを眺めます。標高はかなりあります。さらに白砂の峰をいくつか越えたところで、朝登山口で出会ったおじさんが下りてくるのとすれ違う。「もうここまで来れば山頂はすぐです」。その先に山小屋(駒峰ヒュッテ)がありました。そこから少し上って山頂到着。
曇っていて視界なし。団体さんの言っていた「素晴らしい眺め」は嘘でした。いや、嘘ではありません。山は絶えず天候が変わるのです。
下山はまた駒ヶ根に下りる。途中雨が降り出しましたが、雨具を取り出さずに構わず下る。クサリ場でシャツを汚してしまいました。登ってくる登山者とすれ違う。「ピストンですか?早いですね。何時に出たんですか?」と聞かれ、「4時に起きてタクシーで」と答えると、「その頃自分は爆睡中」。
途中の登山道にタクシーを呼び出す電話番号が書かれた立て札がありました。それを確かめて携帯をかける。
登山口に到着。タクシーはまだ来ていません。蚊がまとわりつく林の中でタクシーを待つ。程なくしてタクシーに乗車。高速バスの駒ヶ根停留所まで運んでもらい、そこから新宿行きバスで帰宅しました。
写真1 ハイマツの池山尾根
写真2 尾根道の巨石
写真3 空木岳山頂
写真4 山頂付近
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