山頂で会いましょう

トップへ戻る 登山の記録へ戻る

槍ヶ岳(長野県・岐阜県)


さていよいよ北アルプスの象徴的山岳、槍ヶ岳に挑戦です。
上高地から梓川を遡って槍沢から登りますが、当初二泊三日で計画しました。
例の調度お昼に上高地バスセンターに着くコースを取る。登山届を出してから、昼過ぎに上高地を出発。槍沢を歩きます。予定通り午後3時。横尾到着。ここまでの道のりでは特に急登も険しい岩場もありません。問題なく到着。
横尾から梓川に掛かる橋を渡ると、穂高に通じる涸沢に至ります。本日はこの横尾山荘で泊です。小屋は大混雑です。予約しておいたため寝床と食事は確保できましたが、明日の泊りは予約も一杯で無理。ただし寝床はなくても(寝具はあるため)、予約なしで泊まれるそうです。最悪ここで泊。運よければそのまビストンで上高地まで下る。ハードですが。
この山荘にはお風呂もあります。予約の宿泊者優先で、さらに先着順。一番の組で風呂に浸かれました。ただし体を洗えず交代制で、すぐに出なければいけません。夕食までに時間があるため付近を散策。小屋も満員ですが、テントもたくさん。明日の登山道も渋滞でしょう。ただし天候が気になります。本日は曇っており小雨まじり。明日の天気が心配です。夕食も交代制。最初の組で食事を済ませ、早々と寝床に。
翌朝暗いうちに起床。もう9月中旬です。朝5時でも辺りは暗い。その暗闇の中、ヘッドライトを着けて出発。先を行く中高年の団体を抜いて先に進みます。そこから先は早朝のためか余り人は歩いてません。ババ平ではテントがたくさん張られていました。ようやく人が起き出して、朝の食事の支度をしていました。登山道では余り人が歩いていないと実に歩きやすい。渋滞が予想される登山シーズンでは、早立ちが基本です。心配していた天候も問題なし。眩しい位の晴天です。(日ごろの行いは関係ありません)
途中から槍の穂先が良く見えました。青空を背景に堂々とした姿です。軽快に歩を進め、途中の坊主岩小屋を過ぎる。ここは江戸時代、播隆という僧が単独槍ヶ岳に登ったとき、参篭した場所として残っています。ここまで余り休まず飛ばしすぎたため、槍岳山荘(肩の小屋)への最後の登りでバテました。
そして槍岳山荘に到着。ここから槍の穂先が正面に見えます。山荘のテーブルにリックを置いて、頂上を目指しました。
最初から岩の登り、クサリ、梯子と連続します。ただし、ルートが明確なため転落は滅多にない。下りてくる人とすれ違います。下を見ると高度感があります。叫びたいほど怖ろしい。(青山は高所恐怖症?)
そして最後の梯子を上り、山頂到達。意外に山頂は広い。誰もいません。小さな祠がありました。足下に槍岳山荘が見えました。眺望は抜群です。晴天です。青空の中湧き立つ雲が足下に見えました。
穂先から下りるときは慎重に。槍岳山荘に戻る。時間的に見て本日中に上高地に戻れます。長い長い槍沢ルートをひたすら下る。途中で登山靴の底が一部剥離。多少歩きにくいですがそのまま下る。どうやら午後2時代のバスに間に合うようです。上高地到着。バス停は混雑していて整理券を配っていました。2時代のバスには乗れませんでしたが、特急を乗り継いで、その日のうちに帰宅できました。結局一泊二日でした。

剥離した靴については、翌日スポーツ用品店に出掛け、新しい靴を購入することにしました。昨日槍から下りてきたといったら、店員の態度が変わりました。

写真1 靄に煙る槍沢ルート  
写真2 涸沢への吊り橋    
写真3 ここは横尾です    
写真4 横尾山荘        
写真5 槍への登り       
写真6 槍が見えてきました 
写真7 坊主岩屋        
写真8 槍沢コースを振り返る
写真9 雲海と槍岳山荘   
写真10頂上への登り     
写真11槍ヶ岳山頂      
写真12頂上から槍岳山荘 
写真13三角点        
写真14槍の穂先       

    
メール