妖怪物語

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から傘お化け

蛇の目傘の外側に目と口がつき、傘の柄が足になっている。一本足で立ち口から舌を出したおなじみのキャラクター。
もちろん人間の創作である。このように器物が生き物として描かれる例は多い。すべての物に魂が宿るという考え方は昔からある。殊に長年使ってきた道具は、単なる物ではなく、生き物のように命が宿っているように思えるのは自然な感覚であろう。
中世の絵に「百鬼夜行」というものがあり、さまざまな器物が夜街中を生き物のように歩く姿が描かれている。物を大切に使わないと人に祟ることもあるといわれていた。