千葉県の沖に出現したという話である。船乗りの乗った小船がしけにあい、見つけた島に上陸してしけが治まるのを待っていた。やがて海が穏やかになって島を離れようとした時、突然島は沈み海の中に消えていったというこである。これは赤えいという巨大な魚で、大きさは12キロ四方もあるという。ときどき背に溜まった砂を払うために海上に浮き上がるという。
えいという魚はもともと巨大であるが、まさかこんな巨大な生物は存在しないであろう。見知らぬ島を見つけたり、次に訪れたときは島が消えていた。などの体験をすると、それを赤えいの仕業と考えたのか?コンパスも方向指示器もない昔は、方向感覚は勘だけが頼りなだけに、大しけなどにあい船が流され、思わぬところまで移動した場合、見慣れない島を見つけるものである。
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