妖怪物語

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覚(さとり)


山奥にいる怪人。人に出会うと相手のこころを読み、何を考えているのかをずばり当てる。身なりは猿のように全身毛に覆われている。偶々思いがけないことが起こると、それを恐れて大急ぎで逃げ出す。
読心術に優れた人間で、もとは人里に住んでいた者と思われる。相手の話やしぐさ、表情などでその考えていることを言い当てるのを趣味としていた。相手は口に出す前に当てられてしまうため面食らう。その様子を見て、「お前の心の中はお見通しだ」と言わんばかりに得意になる。
そんな人間だから人々から嫌われる。誰からも相手にされなくなったため、一人山へ入る。山で獣のような生活していたため、身なりもそのようになってしまった。