妖怪物語

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雪女郎


別名はよく知られた「雪女」である。
吹雪の晩、一人住まいの男のところに一人の女が現れて「泊めてほしい」と頼む。女は幼ない子供を一人連れており、この辺りでは見かけない美しい姿、顔立ちをしていた。男は女を泊めて一晩明かした。翌朝女も子供もいない。ただそこには一人男だけが氷のように冷たい体を横たえて死んでいたのである。

これは妖怪でもなんでもなく、泊めてくれる家を探してさまよう女とその子供である。家もなくなり夫もなく、女は行く宛がない。ここで女を泊めなかったら、間違いなく行き倒れになっていることだろう。