妖怪物語

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狗賓(ぐひん)


天狗の別名である。山伏の身なりをして鼻がいように長い。さまざまな妖術を使い、空を飛ぶことも可能である。
かつては修験道というものがはやった。山に入り山で修行して悟りに達する。仏教と日本古来の山岳信仰が結びついたもの。
修験道の行者を山伏と呼ぶ。山伏は、時に里の人の病気を治したり、祈祷によって雨を降らせたりと、人々から、不思議な力を身につけた神に近い存在と思われるようになった。ただし寺に入って修行する僧侶とは違って、ただ怪しいというイメージだけが先行し、一種の妖怪と思われるようになったものかもしれない。