久しぶりの遠出、宿泊を伴う山行です。今回は蔵王、百名山です。これまでに三回訪れて、10年前の2010年4月に最高峰の熊野岳に登頂しています。(蔵王(熊野岳)) ただ、これまではいずれも雪山で、夏山を訪れたのは今回が初めてです。今までは雪と霧で、有名な蔵王の「お釜」(水がたまった火口湖)を拝めませんでした。今回は是非。
2020年7月23日海の日。夏休みに入っても、例のコロナウイルスの影響で、東京都民は不要不急の外出は自粛だそうです。もちろん青山はそんなことは関係ありません。政府の観光業振興政策「GO TO 〜」なるものがあるそうですが、全く期待してません。むしろ割引なんか必要ない、今まで通りにしてくれればそれで結構。(下コラム)
まずは東京から新幹線に乗って仙台へ。朝の東京駅のホーム。コロナ騒ぎにも関わらず連休初日とあって人出は多い。ホームには、各テレビ局がカメラを抱えて駅の様子を撮影したり、お客さんにインタビューしたりしていました。青山も列車の発車までの間にカメラを向けられて3分ほどインタビューされ、山に登りに行くと答えました。もしかしたらテレビで放送されるとのことですが、後でテレビを見たら放送されていないようでした。
青山が乗り込んだのは臨時の仙台行き。前に発車した全指定席特急は大勢の人が乗っていましたが、この車両ガラガラです。
東京駅を出たときは土砂降りでしたが、やがて晴れ間も見え、仙台の駅に着いたときは晴れ上がりました。久しぶりの仙台の街。仕事とや観光で何度も訪れていますが、時間があるため街中をぶらぶら。汗ばむほどの暑さです。そこからJR仙山線に乗り、「奥の細道」で有名な山寺(立石寺)へ。寺の後ろが山で石段を上ります。暑かった精もあり、ほとほと疲れてしまい、途中何度も休みながらやっと奥の院までたどり着く。こんな所で疲れるなんて、これじゃ山も登れないかも?心配になってきました。
その後山形で泊。翌日(7月24日)駅前から蔵王温泉行のバスに乗り、下車後ロープウェイを乗り継いで地蔵山頂駅へ。そこから徒歩です。以前来たときは雪に埋まっていた地蔵尊の全身が拝めました。木道を進んで地蔵山の縁に沿って緩やかな坂を登ります。前回は”かんじき”(ワカン)をはめて、GPSで方向を確認しながら登りました。地蔵山を回ると熊野岳が見えてきました。岩の急坂を登り切って山頂到着。ここまで高低差はあまりありません。標高1800メートルほどですが、ロープウェイ等を使えば、まあ山としては余裕でしょう。山頂には沢山の登山者がいました。以前雪山で来たときは、山頂は無人でここまで誰一人として会いませんでした。10年前の話ですが、雪山だった精か初めて登山届を出した記憶があります。
山頂から山形の街が見下ろせます。山頂を後にお釜へ向かう。緑色の水の色が印象的。なかなか切り立った崖です。ここも人で賑わっていました。やはり夏休みですから。写真を撮って引き上げます。今一度熊野岳を登り、ロープウェイまで戻る。バスで山形駅へ。土産を買ってから新幹線で東京へ。
写真1 地蔵山
写真2 地蔵尊
写真3 付近の遊歩道
写真4 熊野岳方向
写真5 熊野岳の上り
写真6 熊野岳山頂
写真7 山頂の社
写真8 山頂から下界
写真9 お釜
写真10雁戸山方向
写真11刈田岳方向
【コラム】為せば成る
今政府で実施している観光振興キャンペーン「GO TO 〜」。これ、当初から旅行に出かけるつもりの人は得をします。しかしこれは税金の投入ですから、結局は国民の負担です。普段旅行に行かない人まで、お得だから出かけましょうと勧めるのは、不要不急の外出自粛に反します。一方で外出自粛を呼びかけ、他方で観光キャンペーンを打つ、当局のやり方は明らかに矛盾です。結局は税金の無駄遣い。そして施策も失敗するでしょう。このあまりの無能さには呆れるくらいです。
ところで話は変わりますが、今世の中は外出自粛ムード。仕事はリモートワークを推奨しています。しかし青山自身、このリモートワークはどうも好かない。家にいて仕事などとてもできない。ネットやITは生理的に受け付けない。嫌いなものは嫌い。人には誰にも出来不出来があります。新しい生活様式に慣れる人慣れない人はいるはず。否、「為せば成る。為さねば成らぬ。何事も」。だったら、リモートワークなどせずに、従来通りの仕事や生活も続けられるのでは?否、感染騒ぎでそれは難しい。否、努力次第で為せば成るはず。です。
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