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科学とは何か


科学とは何か?
まず誤解して欲しくないことは、

・科学とは、宇宙科学、生命科学、原子力工学、エレクトロニクスなどの最先端テクノロジーの開発であり、その実践には難しい知識や高度な技術を必要とし、一般人が関われるものではない。

・科学とは、頭脳が優秀な一部の研究者が行うことであり、一般の人が実践することではない。一般の人は、研究者が得た研究成果の恩恵(例えば日常の生活が便利になるなど)を受けていればいい。だから一般の人は、よっぽど暇じゃない限り、科学とは何かを考える必要はない。

以上のことはすべて誤りです。
ここでは、科学とは何かについて、まず、以下のことだけは理解して欲しいという切実な願いを込めて、お話しします。疑問があったら遠慮なく言って下さい。

・もしあなたが幸福になりたければ、あなた自身が科学を実践してください。つまりあなたが科学者にならなければならないのです。科学は一部の頭のいい専門家が行うことだというのは明らかに間違いです。なぜなら科学はあなた自身が幸福をこの現実世界に実現するための唯一の手段だからです。ただし、あなたが「幸せなんかにはなりたくない」とおっしゃるのなら話は別ですが。

・あなたが職業科学者(科学の研究をすることによって報酬を得ている人たち)でなければ、専門的な知識(例えば元素記号(鉄はFe、金はAuなど)やテクニック(例えば数学の計算(足し算・引き算・掛け算・割り算程度は知っていて損はないが、二次方程式の解の公式なんか将来全く役に立たないといってもいいでしょう?ただしごく一部の人間(数学の教師)を除く)を知る必要はありません。なぜならそれを知っていたからと言ってその人が幸せになれるとは限りませんから。ただ、物質は何でできているのか、原子の構造はどうなっているのかなどは、職業科学者でなくても知っている必要はあります。なぜなら我々は皆物質と関わっているからです。

・科学と宗教は世界の両極に位置し、全く異なるものです。簡単に違いを言えば、科学とは、それを実践することによってこの現実世界に本当の幸福を実現できる、というもの。それに対して宗教は、自分一人が幸せになったような気分を味わえる。というもの。もちろん気分だけでもいいというならそれでも結構です。

以上のことを覚えておいてください。
次にあらためて、科学とは何かについて説明します。

・科学は学問の一つである。(当り前)
・学問とは、実践により得られた成果物と知識の総体。
知識を蓄積することによって、その研究は一人では終わらない。他の研究者に引き継ぐことができます。別の研究者がすでに一人の研究者によって集められた知識を活用するためには、なんらかの知識の保存が必要となる。
学問は大きく分けて、科学と非科学に分類される。
・科学とは 現実の事象を調査することにより得られた普遍的な研究成果と知識の体系。
この普遍的とは、時間(時代)によらず不変的な原理、研究者個人の主観によらず人間に共通な知識という意味。
非科学の中には、現実の事象を扱わないものあるいはそれを超越しているもの、例えば文学、神学、形而上学、芸術(芸術を科学的に扱う芸術学ではなく、美術や音楽などの芸術そのもの)などがある。
科学において研究の対象とは あくまで客観的に捉えうる現実の事象。(補足1)
科学の目的は、現実世界とはいかなる存在かについて探求すること。

● 科学の分類
・科学は一般的に、研究対象により以下の三つに分類される。
 自然科学、社会科学、人文科学(自然または社会を対象としたもの以外)(補足2)
・また科学はその研究目的により、以下の通り分類される。
 基礎科学、応用化学、補助科学
1.基礎科学とは、現実に起こっている事象の規則性、法則性を捉える科学であり、物理学、生物学、天文学、経済学などが入ります。 
2.応用科学とは、基礎科学の知識を活用して現在の状況を好ましい状況(つまり幸福な状況)に変化させるための手段の体系であり、医学、工学、経営学など。
3.補助科学とは、科学そのものではないが、科学を研究する上で役に立つもの。数学や言語(言葉や文章です。これを全く使わなければ科学などできません)などがあります。
ここで誤解されるのが数学です。数学は自然科学を研究する上で非常に役に立ちますが、そもそも数学は人間が創り出したものであり、科学とは言えない。少なくとも自然科学ではないでしょう。(補足3)

(補足1) 科学の研究対象を図に表してみました・・・図2「科学の研究対象と現実の構成」。 科学の研究対象はあらゆる現実です。そして自然科学的には、小さいところでは原子・素粒子、物質の究極まで。大きいところでは全宇宙にまで及びます。社会科学的には、一人の人間(個人)から、集団、国家、全世界にまで及びます。

(補足2) この「科学概論」では、この後第4章、5章、6章と続きますが、第4章でまず「自然科学」を、第5章で「社会科学」を、そして最終章、第6章で主に「人文科学」を取り上げたいと考えています。

(補足3) あくまで青山の考えですが、数学をこの宇宙の根底にある実在だと出張している人は何か思い違いをしているような気がします。例えば「虚数」などは実在しますか?この虚数を理解しないと「量子力学」(後に出てきます)が理解できない?いいえ、虚数とは、計算を便利にするために人間が考案したものです。

最後に
 何よりも頼りになるもの。それが科学です。科学が理解される以前、人間は未知のものに対して底知れぬ恐怖を抱いてきました。たとえば雷です。雷が電気であることが分った(注)時点で、人間は雷に対して注意すべき点を知ると同時に不要に恐れを抱くことを改めたのです。科学によって正体が解れば、恐れる必要はないということです。他にも彗星など。
もはや科学は、人間にとって頼りになるものではなく、人間が幸せになる上で無くてはならないものです。
(注)有名なフランクリン(アメリカの政治家、ベンジャミン=フランクリン)による凧の実験。

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